昨年度、厳しいリーグ戦を戦い抜いた現6年生。共に戦ったメンバー数名が抜けてしまったりすることもあったけど、粘り強く今期のリーグ戦を戦い、この予選トーナメント出場権を得て無事一回戦を突破。そして今日の2回戦で対峙するのは強豪ベガさん。。
足元の技術に長け、高い戦術実行力とスピードを有する3B屈指のゲーム巧者です。
相手GKからのキックオフはまさかのロングキック、いやロングシュート。さすがに弾道終盤はボールの勢いは緩んだものの「こんなこともできるんだぜ」という強烈なメッセージ。しかしそんなことに怯む仲Fではありませんでした。両サイドを起点に再三相手ゴールに迫り好機を創出。相手3バックの間隙を狙ったパスを何度も試みるものの、エリアへの侵入を許さないベガさん。一進一退の攻防が続く中、中盤での味方プレスで奪ったボールを#11が右サイドを切り裂くようなドリブルで相手を引き付け、二列目に落としたボールをキャプテンがループ気味のシュート!!相手GKの頭上を超え見事ゴールイーーーーーン、と思いきや、
直前のプレスがファールと判定され無常にもノーゴール。0:0で前半を終え、ゲームは勝負の後半へ。
この後半の戦いこそが今期U12の真骨頂でした。
ベガさん前線のテクニシャンとロングフォードに苦しみながらもCB、MFが粘り強くしつこいディフェンスで跳ね返し、愚直なまでにサイド起点を作り続けカウンター気味のアップダウンを繰り返す。味方GKの絶え間ない声がけと勇気ある決断がチームに勇気を与え、自陣でのドリブルコースを限定するサイドバックのディレイが相手の攻撃の芽を摘み試合がじわじわと仲Fペースに傾きかけてきました。明らかに相手選手の足が止まりかけた後半15分、低い位置でボールキープしたMFから中央に位置したキャプテンの足元へのパス。躊躇なく相手ゴールに正面から迫り、GKとの一対一を冷静に制して放ったシュートはゴール右隅に吸い込まれました。
最後の数分はホント長くてPK戦も覚悟した今日のこのゲーム、1:0の勝利はとても美しく感動的。
ベンチでリザーブとして準備してくれていた5年生と4年生の目にはどう写ったのでしょうか?
学年という枠を超え、みなで掴んだこの勝利を3回戦までの数日は喜んでいいと思います。でもまだ勝負は終わらない。まだ何も掴んでいないのです。
次戦までどのように過ごすのか。
それを大切することが、全力で共に戦ってくれたベガさんの選手たちに対して礼を尽くすことなのです。