お隣の開進第一SCさんから「お互いに6年生の人数が少ないのであれば合同チームを作って卒業記念の大会に臨まないか?」とofferをいただいたのは昨年の12月。思いがけないお申し出に対し、最初はユニフォームは?とかポジションは?とか、ディティールに対する不安ばかりが頭を過ったものの結果から言えば「少年サッカーの本質に迫る素晴らしい試み」というほかありません。
受験とか様々な理由で所属選手が減ってしまうのはこれか仕方ないこと。でも例え所属チームは違えど同じスポーツを通じて目標を掲げ、そこに向かって子供たち同士が互いに理解と尊重を深めていくプロセスを目の当たりにしたとき、大人たちは自分たちの視野の狭さと都合の良いセクショナリズムに気づくのです。この日は開進第一小のグラウンドで、開一さんと仲町の6年生9名が集合し、双方のU11チームと対戦し合同チームとしての練度を少しでも高めるべく試合形式で交流。
開一さんのある6年生(GK)と試合前にこんな会話を交わしました。
「サッカーは久しぶり?」
「はい、受験だったので約1年ぶりなんです」
「そっか、知らない子もいるし、もしかして今日は緊張してる?」
「いや全然笑 楽しみしか無いです。僕はGKだからミス無くプレーしたい」
「中学ではサッカーやるの?」
「はい。そのために勉強してきたから。でも今日は他の受験組も戻ってきてくれてうれしい。」
「よし、じゃ少しウォーミングアップがてらキャッチボールしよう」
少しシャイな彼ですが軽快なステップと安定したセービングを見せてくれ開一仲町双方の選手から掛けられる「ナイスキーパー!」の声にはにかみながらも充実した表情を見せてくれました。
よくいろいろなチームの指導者から「いやーウチの◯年生は人数少なくて練習試合受けれないんですよ」とかの話を聞きますが、
じゃあその子供たちにどうやったら試合の機会を作れるのか?
同じチームや学年でのサッカーにこだわることのメリット・デメリットを熟考すべきなのでは?
自問自答です。
体格や技術の差はあれど、サッカーを楽しみたい気持ちはピュアであり、尊いもの。
大切にしなければいけないプリンシパルに気付かされた合同チームの企画。
開進第一SCのみなさま、数々の前向きな提案と合同チームでの参戦に向けた多くのアクションに心から感謝します。